【夏休み特別ブログ】水系高機能洗浄剤『VB1000』との出会いと始まり
私は、名古屋市で金属塗装の会社を営んでおり、社歴は約65年になります。個人では現場で約25年の経験を積む中で、洗浄剤には様々な種類を試してきました。塗装前の油洗浄は、製品の品質を左右する重要な工程です。
金属加工では油を使用し、サビ防止としても油を塗るのが一般的ですが、塗装をする場合は剥がれの原因となるため、塗装前に油を落とす必要があります 。従来はラッカーシンナーや界面活性剤(アルカリ洗剤)を使って油洗浄していましたが、これらは触れたり目に入ったりすると障害の危険性のあるものです。
ある日突然飛び込みの営業マンが来社、紹介されたのが、『水とミネラルだけで油汚れが落ちる洗浄剤がある』と聞かされた時、私は正直に言って、こう思いました。
「そんな製品は疑わしい。油はラッカーシンナーなどの有機溶剤や苛性ソーダなどの界面活性剤で洗浄するもので水とミネラルだけの洗浄剤だけで油洗浄が出来るなんてありえない」と考えていました 。
私は、おそらく誰よりもこの製品を疑った人間です。なぜなら、苛性ソーダを使ったアルカリ洗浄や、有機溶剤を使った洗浄剤の危険性、そしてその洗浄メカニズムを、現場で肌で感じてきたからです。
しかし、当時の会長(私の父)の「世の中の事をすべてわかってるわけではないだろう。一度試してみたらどうか」という言葉に背中を押され、実験をすることにしました。
実験の結果はある意味、衝撃的なものでした。
ラッカーシンナーや従来のアルカリ洗浄剤をはるかに上回る油洗浄能力を発揮したのです。しかも、肌に触れても刺激がなく、しっとりする感覚。洗浄後の廃水処理も簡便で、素材を傷める心配もありませんでした。
ただ、従来の苛性ソーダ洗浄に比べてコストが全く合わなかった。
だからこそ、私は考えました。この圧倒的な洗浄力と安全性を両立する『VB1000』は、コストよりも品質と安全性が最優先される精密洗浄、基板洗浄、そして半導体洗浄の分野でこそ、真価を発揮するのではないか、と。
このブログで語っていることは、僕自身の現場の経験と、その中で見つけた 水系高機能洗浄剤『VB1000』という製品の真実です。
