洗浄メカニズム
汚れの表面張力を低下
『VB1000』は、表面張力が純水に比べ約25%低く、汚れと素材の隙間などの細かい部分に入り込みがしやすく、油汚れなど、従来の水系洗浄剤では浸透しづらかった箇所にも素早く到達し、汚れを浮かせ始めます。
高いアルカリ性(pH12)による油汚れ分解と素材への影響抑制
『VB1000』はpH12という強アルカリ性を示します。しかし、従来の強アルカリ洗浄剤のように、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの腐食性の強い化学物質を全く含んでいません。
このアルカリ性は、水とミネラルの独自の構造変化と、ミネラルが持つ特殊な電子的特性によって発現します。これにより、従来のアルカリ剤が持つ「ケン化作用」(油脂を石鹸とグリセリンに分解する作用)を効果的に発揮し、酸性の油汚れやグリースを分解します。
特筆すべきは、化学物質に由来しないアルカリ性であるため、金属(冷延鋼、鋳鉄、SUS、銅など)や樹脂(PET、FRP、POM、PVCなど)、ゴム(シリコンゴム、ウレタンゴムなど)に対して腐食や変質のリスクが低い点です。これは、化学物質による強アルカリ性の溶液が持つ素材への攻撃性とは異なり、デリケートな精密部品の洗浄においても安心して使用できる利点となります。
電気的反発力による剥離と再付着防止
マイナスに帯電した『VB1000』の分子が、汚れの粒子一つひとつをマイナスにイオン化させ、汚れと素材、あるいは汚れ同士が電気的に反発し合う力を利用して、引き剥がします。この物理的な作用により、素材へのダメージを与えることなく、根深い汚れもミクロレベルで除去します。
剥離された汚れの粒子は『VB1000』のマイナス電荷によって互いに反発し合うため、洗浄中に再付着することなく、分散・浮遊し、洗い流すことができます。これにより、洗浄後のクリーン度向上に貢献します。
